大学生協の食品添加物基準

大学生協(北海道・東北・東京・東海地区)
「食品添加物基準」の基本的な考え方
(2022年4月1日 改定)

1.「食品添加物基準」の基本的な考え方

食品添加物全般について安全性の如何に関わらず、リスクアナリシスの考え方と以下の3点を基本とします。

使わずに済むものは使わない

使う場合でも最低限の量に限る

安全性に問題のあるものは使わない


リスクアナリシス
食品添加物をはじめとする化学物質に「リスクがゼロである」はあり得ないということを前提にしています。
その化学物質が持つリスクと必要性・有用性を総合的に判断し、必要性・有用性がリスクを上回る場合に使用を検討するという考え方です。

「管理添加物」
安全性の面で特に注意を要する添加物。日本生協連の基準を一部変更。
  • 管理添加物・不使用品目(56品目)
  • 管理添加物・使用制限添加物(11品目)
     
「対象」
大学生協食堂のメニュー食材。ただし、コンパ・パーティー・焼きたてパン・特注弁当等(外部仕入れ食材含む)食材は対象外とする。

 

2.「管理添加物」・不使用品目について

定義
日本生協連の安全性評価において、明らかな問題点が指摘され、必要性や有用性の面でも優位性に欠けると判断したものに大学生協判断を加えたものです。
組合員の一層の安全性を確保する為 厚生労働省が認めていても日本生協連としては「不使用」とした添加物に加え、大学生協で取り扱う食材において現状使用実態がほとんどなく現時点で安全性の問題点を上回るだけの必要性・有用性が無いと大学生協で判断した添加物を合わせた計56品目を「管理添加物・不使用品目」としました。

食堂食材取扱い上の基準
大学生協の開発商品(いわゆるPB商品)はもちろん、取り扱い食材の一切で使用を認めないものとします。
 

3.「管理添加物」・使用制限添加物について

定義
何らかの問題点が指摘されたものだが、安全性、必要性、有用性を慎重に検討した結果、「それを使用した方が、指摘された問題点に勝るだけの利益が消費者にもたらされる場合もある」と判断したものです。添加物の代替品目がない場合に限りやむを得ず使用します。
使用を回避するために有効な添加物の代替品目の検討に努めます。
 

食堂食材取扱い上の基準
原則、大学生協開発商品には使用しません。ただし、個別商品の開発においてやむを得ず取り扱う場合は、使用量を最小限にとどめるなど限定的に使用します。

 

大学生協事業連合(東4地区)食品添加物基準2022

×:一切取扱いません  △:PB商品(仕様発注商品含)では使用しません
NB商品では必要性を認めたものに関しては使用する場合有り

日本生協連
区分
No. 食品添加物名 主な用途 事業連合
新基準
「管理添加物」
不使用品目
1 食用赤色2号 着色料 ×
2 食用赤色2号アルミニウムレーキ 着色料 ×
3 食用赤色3号 着色料 ×
4 食用赤色3号アルミニウムレーキ 着色料 ×
5 食用赤色40号 着色料 ×
6 食用赤色40号アルミニウムレーキ 着色料 ×
7 食用赤色102号 着色料 ×
8 食用赤色104号 着色料 ×
9 食用赤色105号 着色料 ×
10 食用赤色106号 着色料 ×
11 食用黄色4号 着色料 ×
12 食用黄色4号アルミニウムレーキ 着色料 ×
13 食用黄色5号 着色料 ×
14 食用黄色5号アルミニウムレーキ 着色料 ×
15 食用青色1号 着色料 ×
16 食用青色1号アルミニウムレーキ 着色料 ×
17 食用青色2号 着色料 ×
18 食用青色2号アルミニウムレーキ 着色料 ×
19 食用緑色3号 着色料 ×
20 食用緑色3号アルミニウムレーキ 着色料 ×
21 ラック色素 着色料 ×
22 二酸化チタン 着色料 ×
23 植物炭末色素 着色料 ×
24 ログウッド色素 着色料 ×
25 アルミニウム 着色料 ×
26 カンタキサンチン 着色料 ×
27 アスパルテーム 甘味料 ×
28 L-ラムノース 甘味料 ×
29 デヒドロ酢酸ナトリウム 保存料 ×
30 パラオキシ安息香酸イソプチル 保存料 ×
31 パラオキシ安息香酸ブチル 保存料 ×
32 パラオキシ安息香酸イソプロピル 保存料 ×
33 パラオキシ安息香酸プロピル 保存料 ×
34 安息香酸 保存料 ×
35 安息香酸ナトリウム 保存料 ×
36 ツヤプリシン(抽出物) 保存料 ×
37 ε-ポリリシン 保存料 ×
38 ペクチン分解物 保存料 ×
30 過酸化ベンゾイル 製造用剤 ×
40 臭素酸カリウム 製造用剤 ×
41 グレープフルーツ種子抽出物 製造用剤 ×
42 エチレンジアミン四酢酸(EDTA)ニナトリウム 酸化防止剤 ×
43 単糖・アミノ酸複合物 酸化防止剤 ×
44 酵素分解リンゴ抽出物 酸化防止剤 ×
45 ブドウ種子抽出物 酸化防止剤 ×
46 グアヤク脂 酸化防止剤 ×
47 ポリゾルベート20 乳化剤 ×
48 ポリゾルベート60 乳化剤 ×
49 ポリゾルベート65 乳化剤 ×
50 ポリゾルベート80 乳化剤 ×
51 マスチック ガムベース ×
52 L-フェニルアラニン 強化剤 ×
53 サイリウムシードガム 増粘安定剤 ×
54 ウェランガム 増粘安定剤 ×
55 エレミ樹脂 増粘安定剤 ×
56 ファーセレラン 増粘安定剤 ×
「管理添加物」
使用制限添加物
1 ステビア抽出物 甘味料
2 ステビア末 甘味料
3 カンゾウ抽出物 甘味料
4 カンゾウ末 甘味料
5 α-グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア 甘味料
6 酵素分解カンゾウ 甘味料
7 ブラジルカンゾウ抽出物 甘味料
8 イマザリル 防かび剤
9 オルトフェニルフェノール及びオルトフェニルフェノールナトリウム 防かび剤
10 チアベンダゾール(TBZ) 防かび剤
11 カラギナン 増粘安定剤


「食品」に適用する食品添加物基準

No. 食品添加物名 主な用途 事業連合基準
PB商品 一般商品
1 食用赤色104号 着色料 × ×
2 食用赤色105号 着色料 × ×
3 骨炭色素 着色料 × ×
4 デヒドロ酢酸ナトリウム 保存料 × ×
5 パラオキシ安息香酸イソプチル 保存料 × ×
6 パラオキシ安息香酸ブチル 保存料 × ×
7 パラオキシ安息香酸イソプロピル 保存料 × ×
8 パラオキシ安息香酸プロピル 保存料 × ×
9 臭素酸カリウム 製造用剤 × ×
10 グレープフルーツ種子抽出物 製造用剤 × ×
11 単糖・アミノ酸複合物 酸化防止剤 × ×
12 ヘゴ・イチョウ抽出物 酸化防止剤 × ×
13 食用赤色40号 着色料 × ×
14 食用赤色40号アルミニウムレーキ 着色料 × ×
15 食用赤色106号 着色料 × ×
16 食用黄色4号 着色料 × ×
17 食用黄色4号アルミニウムレーキ 着色料 × ×
18 食用黄色5号 着色料 × ×
19 食用黄色5号アルミニウムレーキ 着色料 × ×
20 食用青色2号 着色料 × ×
21 食用青色2号アルミニウムレーキ 着色料 × ×
22 ラック色素 着色料 ×
23 二酸化チタン 着色料 × ×
24 過酸化ベンゾイル 製造用剤 × ×
25 エチレンジアミン四酢酸(EDTA)二ナトリウム 酸化防止剤 × ×
26 ステビア抽出物 甘味料 ×
27 ステビア末 甘味料 ×
28 α-グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア 甘味料 ×
29 カンゾウ抽出物 甘味料 ×
30 カンゾウ末 甘味料 ×
31 酵素分解カンゾウ 甘味料 ×
32 ブラジルカンゾウ抽出物 甘味料 ×
33 L-ラムノース 甘味料 ×
34 安息香酸 保存料 ×
35 安息香酸ナトリウム 保存料 ×
36 ツヤプリシン(抽出物) 保存料 × ×
37 ε-ポリリシン 保存料 × ×
38 ペクチン分解物 保存料 × ×
39 イマザリル 防かび材 ×
40 オルトフェニルフェノール及びオルトフェニルフェノールナトリウム 防かび材 ×
41 チアベンダゾール(TBZ) 防かび材 ×
42 ポリゾルベート20 乳化剤 × ×
43 ポリゾルベート60 乳化剤 × ×
44 ポリゾルベート65 乳化剤 × ×
45 ポリゾルベート80 乳化剤 × ×
46 植物炭末色素 着色料 × ×
47 ログウッド色素 着色料 ×
48 アルミニウム 着色料 ×
49 マスチック ガムベース × ×
50 カラギナン 増粘安定剤 ×
51 サイリウムシードガム 増粘安定剤 ×
52 ウェランガム 増粘安定剤 ×
53 エレミ樹脂 増粘安定剤 × ×
54 レバン 増粘安定剤 × ×
55 ファーセレラン 増粘安定剤 × ×
56 グアヤク脂 酸化防止材 ×
57 酵素分解リンゴ抽出物 酸化防止材 × ×
58 ブドウ種子抽出物 酸化防止材 ×
59 カンタキサンチン 着色料 ×
 

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